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着物を着る楽しみ、そして魅力とは何でしょう?全身を包み込む絹の感触、四季の柄を楽しむこと、歩く時の衣ずれの心地よさ、服にはない優雅な袖の長さ、色々あります。何より非日常的な気分に浸れることが心を豊かにさせることだと思います。
このコラムでは着物の持つ魅力を様々な角度から捉えたり、季節の移ろいの中で心に留まった折々の出来事をお伝えして行きます。 |
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桜の莟がピンク色になって来ました。やはり例年より早く咲きそうです。 お彼岸も近づき何となくお寺さんや亡き人のことなどを思い出す日々です。 母は生前よくこの時季に言っていたことがあります。「桜が満開になると、とても悲しいの」と。私は黙って聞くだけでしたがきっといっしょに桜を見上げた人たちのことなどを思い出して自分の来し方をしみじみと憶ったのでしょう。私も今の年齢になれば母の気持ちがよくわかります。
桜の木って不思議な作用があるのだなと思います。東京ではいつもながめていたのはソメイヨシノですから、先日,河津で眺めたカワズザクラではそんな風に思いませんでした。色が濃くて可愛くて丈夫そうでややずんぐりした樹形ではあまりそんな感傷にはとらわれませんでした。同じ桜でも種類によっては感じ方も随分と違うものだと思えたのは今年の新しい発見でありました。 私のまわりでは桜はソメイヨシノが桜らしいと、特に東京の人間は思う様です。咲き方も散り方も葉の見えない満開も好みです。 これからはいろんな視点から様々な種類の桜を眺めてみようかと考えます。地方ではその背景も含めての景色ですからその地に住む人々には桜への思いはまわりの景色への思いがより重なって行くのでしょう。 今週はお墓参りをしたりして、それからたっぷりと桜を楽しむ準備にかかりましょう。花曇りにままだですが春の曇り空の月半ばです。
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