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着物を着る楽しみ、そして魅力とは何でしょう?全身を包み込む絹の感触、四季の柄を楽しむこと、歩く時の衣ずれの心地よさ、服にはない優雅な袖の長さ、色々あります。何より非日常的な気分に浸れることが心を豊かにさせることだと思います。
このコラムでは着物の持つ魅力を様々な角度から捉えたり、季節の移ろいの中で心に留まった折々の出来事をお伝えして行きます。 |
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9月に入っても相変わらずの暑さで秋の訪れはさほどに感じられません。あまりの暑さにトマト.キュウリ、葉ものなどが出来が悪く東京の近郊の農家は嘆いています。 消費者にとっても困ります。日照り続きで地面が乾いています。工房の染場は下がほとんど土ですが、かなり固くなっていているのですがあまりの乾燥と熱気のせいか少しひびが入ってきているのにはおどろきです。 もうじき取り入れがある田圃も土が乾いて来て、からからになって来た為に慌てて田畑に水を引き入れているそうですから例年ならこの時期にこんなことはないそうです。 台風も来ているので一雨欲しいのだがと農家の人は言っていましたが一方南では豪雨だそうでなかなか降ってもらいたい所には降らずうまく行かないものです。 今年は全体で例年より2週間天気がずれこんでいているせいで10月上旬まで暑い日があるとのことですから秋は短いのは困ります。大げさに言えば千年に一度の気象状況だそうですからだれもがうんざりするはずです。暑さ寒さも彼岸までの言葉どうりであって欲しいです。 さて着物の世界はというといつもならすでに単衣に入っていかにも初秋らしいこの季節ですが汗を拭き拭きでは情緒も風情もありません。今年は単衣は10月いっぱいまで着れそうですねと聞かれるとなんとも返事に詰まってしまうのです。 先週は長野まで出かけたので野菜の市場でトマトや青物をいっぱい買い込みました。 帰り道に空を見上げると入道雲がむくむくでしたからまだ夏の空だと思ったのでした。それでもススキは穂が風になびいている景色なのでそろそろお月見だと思い起すのです。月と言えばウサギです。来年の干支は兎です。冬の着物雑誌に使いたいので兎の帯はありませんかと編集者に聞かれてそろそろ制作も冬に向けてちくらなくてはと、いつまでも暑さを引きずって嘆いていても仕方ない事だと気をとりなおす九月です。鉢植えのハンカチの木は一日水を切らしたのでついに枯れてしまって可哀想な事をしたと心が痛みました。当分鉢植えは買って来ないようにと自分に言い聞かせております。
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